2008年新年のご挨拶
2008/01/06

  皆々様、

  遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
   昨年一年間には実に多くのことがありましたが、皆さまの温かいご支援・ご声援のお陰で多くのコンサートをこなすことができ、無事に一年を終えることが出来ました。心から感謝申し上げます。
   思い返せば、オーケストラ・リベラ・クラシカは初めてベートーヴェンを演奏し、その他にも長野音楽祭のディレクターやシンガポールのコンクール、一日でバッハの組曲を全曲演奏すること、メサイアの指揮など、初めての経験が幾つもありました。一方でOLCは難しい局面を迎え、親しく交わりのあった友人や仕事仲間の中には幾人かの逝ってしまった方々もありました。
   しかし、嬉しいことも悲しいことも、得たものも失ったものも、その全ては私達の人生に大きな意味を持っているのでしょう。それらを糧として、今年もまた元気に音楽を続けていかなければ、と思いを新たにしています。「繰り返し」というものは本来存在せず、全ては毎日新しいのです。2008年は一生に、また地球の歴史のうちにただ一度しかやって来ません。その時間を無為に過ごすことがないように、精一杯やっていきたいと思っています。

   今年は、昨年まで続けてきた「ガット・カフェ」での解説をまとめたものが秋に出版される予定です(と今発表するのはとても危険な気が致しますが、己を叱咤するつもりで!)。無伴奏の組曲はまたいろいろな場所で演奏致しますし、銀座王子ホールでのガット・サロンも春と秋に予定されています。オーケストラ・リベラ・クラシカにとっては厳しい年でありますが、2月には第20回の定期公演が、そしてその後も5月と10月に公演を致します。東京にコンサートが多すぎることはよく承知しておりますが、オリジナル楽器のオーケストラは決して多くなく、古典派を中心とした団体はさらに少ないのです。知的で愉しい時間をお届けするOLCのコンサートに、どうぞお誘い合わせの上コンサートにお出で下さい。

   さて、今年もコンサートのステージや終演後のロビーなどで皆様にお目にかかることを心から楽しみにしています。厳しく、世知辛く、まことにかまびすしい世の中ではありますが、私どもの奏でる音楽が皆様の心に少しでも安らぎをお届けし、様々な想いを致す時間となれば幸いです。
   皆様のご健康とご多幸を心からお祈り申し上げます。

鈴木秀美

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