「ガブリエッリの作品集」CD
2004/06/11

  ファンの皆様、

   鬱陶しい天気が続いておりますが、如何お過ごしでいらっしゃいますか。

  ガット弦を好むものにとって、この季節は本当に辛いものですが、 まずはクーラーや除湿器のお世話になり、また弦には油を塗るなどして何とか しのいで参りましょう。

   私の一番新しい録音 「ガブリエッリの作品集」 、お気に召していただけたでしょ うか。コンサートで演奏致しましても、「面白い!」と「ヘンな曲〜」という 反応に分かれることも多く、そのこと自体が楽しいことではあります。バロッ ク・チェロの曲といってもバッハだけではありませんし、チェロの調弦といって もいつも一番上がA線とは限りません。Gの調弦も慣れればなかなか響きが楽し めるものですし、指使いにも楽になる面があります。即興的、パッチワークと いうか、言葉遊び的に音型を並べていくような音楽作りを楽しむのもまた良い かと思っております。どうぞ皆さんお試し下さい。

   ところで、CDのブックレットに「ヴィオロンチェロ」の誕生にまつわる面倒な 話をいくらか書きましたが、その中で一つ間違いがありました。17世紀後半の ボローニャで、「ヴィオローネ奏者」から「ヴィオロンチーノ奏者」を経て 「ヴィオロンチェロ奏者」と書類上の名前が変わっていったヴィターリとい う人の話のところで、彼のファーストネームをTomasoと書いてしまいました が、これはGiovanni Battistaの間違いです。Tomasoは彼の息子でヴァイオ リン奏者です。ある方から指摘をいただき、間違いが判りました。人物を 混同していたわけではないのですが、どこでどう見間違ったか、まったく うっかりのことでした。この訂正が多くの方に伝わるよう方法を考えてお りますが、とりあえず、まずはこのサイトでお知らせさせていただきます。

   では皆様、コンサートのステージで、またロビーでお会いできるのを楽し みにしております。湿気もカビも吹き飛ばし、生きる活力となる音楽を楽 しんで参りましょう!

鈴木秀美