| ファンの皆様へ、今年一年の御礼 2003/12/22 |
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ファンの皆々様、 朝晩の冷え込みが厳しくなりつつありますが、皆様如何お過ごしで いらっしゃいますか。 今年ももうあと僅かを残すのみとなって参りました。これを読んで 下さる皆様の中には、チェロ・ファン、バロック・ファン、クラシック・ファン、 ハイドン・ファン、ガット・ファン、はたまたPCファン、ネット・サーフィン・ ファン等々…さまざまな方がいらっしゃるでしょう。理由はともあれ、今年一年私 と仲間達、またオーケストラ・リベラ・クラシカの作る音楽をお聴き下さり、或い はこのホームページにも興味を持ち続けて下さったことに心から感謝を申し上げま す。 本年もまた忙しい一年でした。5つのオーケストラ・リベラ・クラシ カ・プロジェクトとその4枚のCDリリース、アメリカ・ツァーを含む6つのバッハ・ コレギウム・ジャパン・プロジェクト、ポーランドでの5日連続ヴィヴァルディ・ チェロ協奏曲(毎晩5曲!) コンサート、シドニーでのワーク・ショップとバッハの 無伴奏組曲、クァルテット"ミト・デラルコ"では新メンバー、ソフィー・ジェント を迎えての再スタート、4回のガット・カフェと改めて言うまでもないレッスンに 夏の合宿が2回…11月にはD.ガブリエリ作品集とヴィヴァルディのチェロ・ソ ナタ全9曲という、バロック・チェロにとって重要な二つのレパートリーを録音致 しました。来年の上半期のうちにはリリースする予定ですが、これによりTDKコ アのレーベル "アルテ・デラルコ" のカタログにも新たな要素が加わることになり ます。 来年度は日程その他諸事情により、オーケストラ・リベラ・クラシカ の活動を年3プロジェクトといたしますが、プログラムは魅力一杯!にしたつもり です。まずOLC第2年目の最後にあたる2月のコンサートでは、ハイドンの30 番「アレルヤ」と55番の間にモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番 (ソロ/若松夏美) 、第3年目初めの6月にはハイドンの59番「火事」、45番「告別」と、 以前アンコールで一部分を演奏したモーツァルトの「セレナータ・ノットゥルナ」、 10月には野々下由香里さんをお迎えしてOLC初めての声楽作品となるモーツァル トのコンサート・アリアを、またハイドンの60番「うかつ者」という大変楽しい曲を 予定しています。この6月と10月のプロジェクトには、18世紀オーケストラの ティンパニ奏者マールテン・ファン・デァ・ファルク氏をお呼びしています。 私個人のソロや室内楽はまた順次ご案内していく予定ですが、その中で 7月には久々にバッハの無伴奏組曲全曲のコンサートを東京のトッパン・ホールで 行います。日本以外では再びポーランドとシドニーに行く予定です。 世の事情はますます厳しく、また悲しく情けないことにきな臭くなり つつあります。「いったい日本で西洋音楽をやっていくことにどれほどの意味があ るのか」と問いたくなるような事態にもしばしば遭遇する中で、懸命にやっている クラシック音楽家の、またその中でもマイノリティである私たち「オリジナル楽器 奏者」の活動が今も続いているのは、まずは音楽というものがそれほどにも素晴ら しいからであり、そして次には皆様の本当に大いなるサポートがあるお陰です。そ の感謝を言葉で表しきることは到底できませんが、これからもよい音楽を皆様にお 届けする努力をし続けていく所存でございますので、どうか来年も引き続き私たち の活動をご支援いただき、「新鮮でオリジナル」な音楽にどうぞご期待下さい。 全てが適当にマニュアル化してディテールを無視し、目先の利益優先 とご都合主義が横行する(としか思えない)中、巷間で「フルい音楽」「フルい楽器」 と呼ばれるものは、単なる響きの美しさを超えて私たちにしばし想いをいたす時間を 与え、「今自分が在る喜び」を感じさせて、「歴史」が「将来」のためにあることや、 細部こそが全体を豊かにするという真実を学ばせてくれます。来年も一人でも多くの 方に聴いていただきたい、喜びを共有したいと心から願っております。 皆様のお一人お一人が喜ばしいクリスマスの時を迎えられますよう、 また来る2004年のご多幸とご健康を心からお祈り申し上げます。 鈴木秀美
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