BCJスペイン・ツアー便り vol.1
2002/3/17
  聴衆、ファンの皆さま、

  15日のオペラシティには大勢お出でいただき有難うございました。なかなかコンサートで聴く機会のないヨハネ受難曲第2稿でしたが、いかがお感じになったでしょうか。聴き慣れたアリアがなかったり別の曲が登場したり、また細部が変わっていたりして戸惑われた方もいらっしゃっただろうと思います。弾いているこちらもそうでしたから。

  さて、コンサートの後多くのメンバーは既に成田泊り、翌日スペインへ向けて発ちました。出発する前に、コントラバスを弾いてくれていたフランクが病気で緊急入院、急遽代わりを探さなければならないという事態になりましたので、電話やメールのアラシでしたが、何とかベルギーから来ていただけることになりました。

  まずミラノへ、そして3時間ほどの乗り継ぎでバルセロナへ、そこからさらにバスで2時間余り、という旅行でしたので、アンドラ公国のホテルに皆が入ったのは午前3時前後でした。しかし翌日は昼まで時間があったので、少なくとも僕はよく休めました。

  アンドラ公国は山の中、谷沿いというべきでしょうか、スキー・リゾートとして知られているという話で、観光で食べている無税の国。しかし写真でも少しはお分かりいただけるかと思いますが、ホールのすぐ裏はもう山肌、とにかく山に張りついて建っている家ばかりです。ホールは小さくて残響もあまりありませんでしたが、旅先での第1回としてはまあまあの出来。乾燥と照明の熱さに苦労しました。それにステージの椅子が問題でした。

大体、演奏家にはノッポもチビもいるのに、どうして椅子は1種類、よくても2種類ぐらいしかないのでしょう。僕はエンドピンのない楽器の時には特に低い椅子が必要なので困るのですが、仕方なく使った折りたたみ椅子は座面が滑り、しかも後へ傾斜しているので、3時間のマタイが終ったときには、立ち上がろうとすると膝や腰がメリメリ言いそうな感じでした。まったく、後へ傾斜した椅子をステージに持ってくるのはケシカラヌ!

  明日はバルセロナへ行くだけ。コンサートがない日は休めて助かりますが、全然観光しないのも勿体ないような気がするので困ります。

  ではまたお便りいたします。

ホールの入り口近辺
アンドラのホール近辺1 アンドラのホール近辺2
ホール内部
アンドラのホール内部
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