メンデルスゾーン:チェロとピアノのための作品集(全曲)
鈴木秀美&平井千絵              SACDハイブリッド
2006年10月25日発売新譜
SACDハイブリッド〔通常のCDプレイヤーで再生可能〕
deutsche harmonia mundi
BVCD-31013

2005年度サントリー音楽賞に輝く鈴木秀美が、
気鋭のフォルテピアニスト平井千絵とともに放つ、
初期ロマン派の瑞々しいチェロ音楽!
平成18年度(第61回)
文化庁芸術祭(レコード部門)
優秀賞受賞

● レーベル: ドイツ・ハルモニア・ムンディ ● WNS: 88697-02172-2 ● POS: 4988017-64294-8
● オリジナル発売日: 2006.10.25(JPN) ● 形態:SACDハイブリッド ● 定価: \2,854(税抜き\2,718) 
● ジャンル: 室内楽曲(チェロ) 
● 録音:2006年7月3日-6日、ファルテルモント、オンデア・デ・リンデン(オランダ)
● DSDレコーディング  SACD:5.0chマルチ&Stereo/CD:Stereo ● 収録時間=67:02
● ライナーノーツ:鈴木秀美、平井千絵、星野宏美

[収録曲]
フェーリクス・メンデルスゾーン・バルトルディ(1809-1847)
1. チェロ・ソナタ第1番変ロ長調Op.45
2. 協奏的変奏曲ニ長調Op.17
3. チェロ・ソナタ第2番ニ長調Op.58
4. アルバムブラット ロ短調
5. 無言歌ニ長調Op.109

[演奏]
鈴木秀美  (チェロ=G.B.グァダニーニ[1759年、パルマ、イタリア]によるバルト・フィッサー製[1998年、ズトフェン、オランダ]、弓=パジョ[1830年頃、フランス])
平井千絵  (フォルテピアノ=J.G.イルムラー[1844年、ライプツィヒ])

  • 鈴木秀美がピアノの長年のパートナーだった小島芳子逝去の後、途絶えていたピアノとの録音を再開! 小島の弟子でもある新進気鋭のフォルテピアニスト平井千絵は、オランダのハーグ在住、王立音楽院を最優秀の成績で卒業後、 ブリュージュほか古楽のコンクールにも上位入賞し、めきめきと頭角を現してきた若い世代でその将来を最も嘱望されているフォルテピアニストです。
  • このアルバムのレパートリーであるメンデルスゾーンを鈴木秀美は故・小島芳子と演奏を重ねてきましたが、 ベートーヴェンの初期作品などで共演をしてきた平井千絵と2006年2月にトッパンホールで演奏し、大きな注目と高い評価を得ました。 ロマンティックな情調が支配するメンデルスゾーン絶頂期のソナタ第2番、 結婚後の多忙かつ幸福な時期に書かれた古典的均整に淡いロマンティシズムの滲むソナタ第1番、 主題と8つの変奏からなる華やかな協奏的変奏曲、のびやかな歌に満ちた無言歌など、 メンデルスゾーンの真髄を時代に相応しいピリオド楽器と演奏語法で表現したこの演奏は新しいメンデルスゾーン像を打ち立てるディスクとして 必聴のものといえます。

  • バールン(オランダ)でのコンサートRH(6月)

    [ライナーノーツより(鈴木秀美)]
      私の思い過ごしかもしれないが、ベートーヴェンやブラームスのチェロ・ソナタに比べて、 メンデルスゾーンの作品は今ひとつ人気がない。少なくとも日本で、演奏される機会はあまり多くない。 軽い、簡単すぎる、美しい旋律なのにどこか弾きにくい、ピアノとのバランスが悪い、などといったところが理由として考えられるだろうか。
      たしかに、ブラームスのような重厚さはメンデルスゾーンの好むところではないし、 『苦難を乗り越えて歓喜に至る』人生の重さを考えたければベートーヴェンの方が相応しい。 また、ピアノに比べてチェロのパートは技巧の見せ場があまりない。 メンデルスゾーンの旋律は19世紀後半に見られるような連綿と繋がるものではなく、 時には歌の言葉遣いのようなアーティキュレーションが要求されるので、 弦楽器にとって必ずしもいつも弾きやすいとは言えない。溌剌としたニ長調ソナタの冒頭も、 そのスラーは決して単純ではない。しかし、あまり演奏されない最大の理由は、 ピアノとのバランスの問題ではなかろうかと私は考えている。優れたピアニストであったメンデルスゾーンのこと、 ピアノ・パートはかなり音が多い上、チェロ・パートはそれほど頻繁に高音域にいるわけではないので、 現代のピアノでは相当注意して弾いてもなおチェロを圧倒し易いのである。また当然、 ピアニストも存分に表現することが難しくなる。(後略) 


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