| ガット・カフェ最後のご挨拶
2007/05/01 |
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カフェ・ファンの皆々様、 去る4月28日は、午後から突然暗くなり突風と雷雨が荒れ狂う最高の「カフェ日和」にも拘わらず、 大勢お出かけ下さって有難うございました。 最終回となった第21回は、教会の鐘が鳴り響くよう、或いはまた2本のホルンが鳴り渡るような楽想で 勇気づけられる第6番のジーグについてご説明致しました。お楽しみいただけたでしょうか。 思い起こせば、初台の近江楽堂で名もないレクチャー・シリーズを始めたのは1999年4月のことでした。 公開レッスンの形式で一回に組曲一つずつの都合6回、それでも普段のレッスンなどよりはよほど細かい話が出来ると 思ったのでした。6回ですんなり終るつもりでしたが、継続を要望する有難い声をいただき、それで始まったのが 「ガット・カフェ」でした。毎回テーマを決め、最後にはテーマに因んだプログラムのコンサートもくっつけ、 これが19回まで来たところで始まったのがこのガット・カフェ・スペシャル、全部通して数えるとちょうど7年、 合計46回にも及んだことになります。 組曲の再録音のリリースと拙著「ガット・カフェ」の出版の記念も兼ねて、 半ば無理矢理バッハの誕生日である3月21日に始めたカフェ・スペシャルは、本来「バッハの数」14回で 終るはずだったのですが、次々と話したいことが出てきたのか話が脇道にそれすぎたのか、 なかなか終れずこのような回数になってしまいました (因みに、21は3×7というHoly numberです!)。 長期にわたって通って下さり、ツマラヌ雑談も含めて聞き続けて下さった皆様に心から御礼申し上げます。 当日にもお話し致しましたように、この21回にお話しした内容はこれから文字に起し、 いろいろと書きなぐった楽譜も何らかの形で説明を反映して、おそろしいことに、いつの日か本となって書店に並ぶ予定です。 しかし、2年をかけてご説明してきましたように、この組曲の「決定稿」というものは作ることが出来ず、 答えの出ない問い、'open question' をすっかりなくすことはできません。また、私自身がそうであるように、 今日「この音、このリズム、このスラーだ」と確信しても、明日にはそれが揺らぐかも知れません。 私が解説したり書き記したりしたハーモニーやバス・ラインにも当然、「いや、こうもできる、こっちの方が美しい」 というものが出てくるでしょう。ですからこれが本になったとしても、そこには何ら「正解」があるのではなく、 幾らかの可能性を示すものでしかあり得ないでしょう。もちろん、皆様の想像力を少しでも拡げ高める一助となるならば この上ない幸いですし、議論・反論の種とでもなるならば、それはさらに喜ばしいことでもあります。 今後この「カフェ」をどうするかは、まだ分っておりません。ひとまずはこれをまとめて形にすることに勤しみ、 その後まだ何かお役に立つことができるかどうか、考えたいと思います。 ご意見ご要望は今までにも若干いただきましたが、今後もこのウェブから送っていただけますので、どうぞご遠慮なくお寄せ下さい。 このカフェをずっと陰で支えて下さり、実行可能なものとして下さった江浦仁美さんと中尾晶子さん、 資料の準備に尽力して下さった鳥谷健一さんと南館健さん、そして数多の面倒にも拘わらずいつも何事も快く引き受け、 場所を提供して下さった實相寺の酒井紀久子さんとご住職の酒井智章さんに、心から御礼を申し上げます。 では皆様どうぞお元気で、ますますガット弦をお楽しみ下さい。またコンサート会場などで お会いできることを楽しみにしております。 長い間、本当に有難うございました。 店主敬白
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