ガットファン、カフェファンの皆さま、

 先日12日にはおいで下さって有難うございました。
 その時にも申し上げましたが、カフェは6回目にして今までで一番の盛り上がりを見せたような気がいたします。カフェとしては6回目ですが、バッハの組曲のシリーズから数えると12回目、ちょうどいい一つの区切りであったのかも知れません。皆様に、室内楽の楽しみとボッケリーニの魅力がお伝えできましたでしょうか。また午後からおいでくださった方々には、世の中で彼の作品がとても情けない扱われ方をしていることをご理解いただけたでしょうか。演奏の良し悪しではなく、彼の音楽に接するときのいわばエチケットのようなものがもう少し広まればよいのに、といつも願っている次第でございます。
夜のコンサートのプログラムは私にとって文字通りDemandingなものでございましたが、共演してくださった仲間たち、また初めて一緒に弾いていただいた古川展生君とまことに充実した時間を過ごすことが出来ました。室内楽の常とも言えますが、結局弾いているものが一番楽しんでいるのかもしれません。

 さて、次回は打って変わってソロの世界。ドメニコ・ガブリエリのリチェルカーレを取り上げます。夜のコンサートでは、小島芳子さんをお願いしてコンティヌオ付きのソナタも演奏する予定ですが、皆様にご参加いただきたいのはあくまでもソロ・ソロ・ソロのリチェルカーレ7曲のみです。どうぞ皆さん、スコルダトゥーラ、つまりA線をGに下げた調弦の面白さを味わってください。最初にチェロを触ったときのように、ああ、ここを押さえるとラが出るのか、ここは…というふうに思えば何も難しいことではないのです。ボッケリーニのようなハイ・ポジションが出てくることもありません。しかし、歌うメロディがあるわけではなし、どうやってこれを弾けば人に何かが伝わるのか、いや、伝える『何か』が生まれるのか…と、想像力をたくましくしていただきたいのです。
 音型を言葉のように捉えて楽譜を見ることは、バッハを弾くときにも大変役立ちます。どうぞ、奮ってご参加いただきますよう。皆様のお越しをお待ち申し上げます。

店主敬白

第6回ガット・カフェのご案内
第6回ガット・カフェの演奏曲目
ガット・カフェの記録