|
腸弦好きの皆様、
日一日と寒さが近づいてきたような気がしますが、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
さて、ガット・カフェ第4回も目前に近づいてまいりました。いや、別に寒さとともにという意味ではありません。しかし、夜のコンサートのご案内を今まで躊躇していたワタクシといたしましては、少々寒いような緊張がございます。といいますのは、今回また、ある種の方々の反感を買うことを覚悟し、『禁を犯した』プログラムをお知らせしようとしているからです。
前にも申し上げましたように、以前バッハの6番をやったときに持ってくることができなかったピッコロを使ってコンサートをしようと考えておりました。6番を弾くのはもちろんですが、それでは30分程度にしかなりません。さて、何を組み合わせたものかと考えつつも、やれオーストラリアだ、やれ録音だコンサートだ...という事情は皆様ご存知、落ち着いてピッコロのケースを開ける暇もありません。そんな中でできること、いや、それを押してもやってみたいこと、でもあるのですが、今回のプログラムは、同じくバッハのフルート・パルティータと、テレマンが無伴奏ヴァイオリンのために書いた12曲のファンタジーから数曲を選んでお聴きいただこうと思います。
なんだ、そんな大げさに言うほどのことはない、ビルスマはずっと前から弾いてるじゃないかといわれる方もあるでしょう。しかし、ワタクシはこれが生まれて初めてなのです。それと、彼はG-minorに移調して弾くのですが、僕はその必要を感じないので原調のA-minorのままで弾きます。テレマンのファンタジーはその名の通りファンタジー溢れる魅力的な世界で、フルートのためにも同様に12曲ありますが、これは別のセットです。
反感を買いそうな「ある種の人々』とは当然、ヴァイオリン弾きとフルート吹きです。人のものを取るな!と言われるのですが...いいじゃないの、そっちは一杯レパートリーあるんだから。ピッコロなんてなんにもないんですよ!というのが正直なところ。実際、6番を弾くには5弦要るからピッコロを探しなさい、買いなさいと人には言いますが、これほど「モトの取れない」ことが最初から判っている楽器も少ないかもしれません。僕は調弦を変えてアルペジォーネ・ソナタも弾きますからまだマシですが、それにしても、です。以前4弦のなかなか素晴らしいオリジナルをもう少しで買いそうになったのですが、待てよ、いったいこれで何曲弾くものがあるのか??と考えますと、やはりとても手が出なかったのでした。
そんなわけで、今回は僕の前々からの夢でもある「チェロ・ピッコロ・リサイタル」への準備、実験の段階というふうに捉えていただければありがたいのです。どうかフルートやヴァイオリンの方も、目くじらを立てずに冷やかしにいらしてください。
なお、カフェの方で受講される方のうち、バロックで弾かれる方にお願いいたします。もし可能ならば、415よりもう少し低く、できれば400ぐらいで弾いてきてください。その違いについてはまた当日お話しますが、なかなか面白い経験ができるものと思います。
では、平日であることにもめげずに足をお運びくださいますよう、お越しをお待ち申し上げます。
店主
|